看護師が転職を成功させるポイントの一つに、転職前に正しい情報を収集しておくことが挙げられる。情報過多と呼ばれる現代に正しい情報を得るには、求人情報の見方も正しく知ることが大切である。

例えば、求人を見ると「完全週休2日制」または「週休2日制」と記載されている場合がある。一見すると、どちらも週に2日の休日が設けられていると思う人がいるかもしれない。しかし、実際には完全週休2日制は毎週2日間の休日があることを意味している一方で、週休2日制の場合は週に2日の休日がある週が月に1回以上あることという意味になり、二つの休日制度は異なっているのだ。そのため、週休2日制は月5日以上の休日しか確保されていないということになるので、その点は注意が必要である。

また、転職先を決める際は、病院の概要や特徴なども事前に調べておくことが重要なポイントといえる。例えば、同じ病院でも民間の病院と大学病院では必要とされるスキルに違いがある。民間の病院の場合は、患者と接する機会が多いことから、看護師としてのスキルだけでなくコミュニケーション能力も必要となってくるだろう。一方、大学病院などの規模の大きい病院では、専門的な治療が導入されていることが多いので、専門的な知識や技術が求められる。自分がどちらに向いているのかを考慮した上で、どちらが働きやすい病院かを明確にしておくことが大切だ。

他にも、病床数と看護師の数もできればチェックしておこう。病床数と看護師の数が分かれば、病院がどの程度忙しいかなどをある程度推測することができる。民間の病院と大学病院では福利厚生などの待遇も大きく違うことが多いので、あらかじめ希望を明確にしておくことも看護師の転職を成功させるポイントといえるのかもしれない。